おめぇ握り寿司が食いてえ

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「吉田と川越」 10OS

f:id:sevennovels:20220129050410j:plain"ビシィッ"

 

「な、何だ------?」

 

"ビシッ ビシシィッ"

 

「(・・・・)」

 

"ズズ ズズズズズズ.....

 

突然、空間の間(はざま)から現れた

 

"神"と呼ばれる異形の形をした

 

"何か"は、空間の裂け目から工房の中に向かって

 

その巨大な体を沈み込ませゆっくりと

 

背中に付いた羽を振るいながら

 

上空から、サイト内の底の方にいる

 

吉田たちの元まで降りてくる...

 

「あ、あれが、"神"なのか-----?」

 

"ジッ ジジッ------!"

 

「??」

 

"ボンッ"

 

「------!」

 

"ガシャァンッ!"

 

「パ、パソコンが------!」

 

"ジジッ ジジジッ

 

「な、何だ-------?」

 

突然、何か不快な耳鳴りの様な

 

音が聞こえたと思うと、

 

ウィルの横にある台座の上に乗せられていた

 

"パソコン"が、派手な音を上げ四離八滅する

 

「な--------!」

 

「吉田ッ!!」

 

「(・・・・・)」

 

「"ジャミング"だっ!?」

 

"ジジッ

 

「ジャ、ジャミング?」

 

「"妨害"っ 電波を放ってるぞっ!?」

 

「(・・・・・)」

 

"分かってる"

 

突然、台座の上に置かれていた

 

パソコンが爆発した事で、吉田、そして川越は

 

それが"神"と呼ばれる今まさに、

 

上空の裂け目から自分達に向かって

 

ゆっくりと近づいてくる存在が

 

仕掛けた物だと言う事を

 

本能(さと)る-----!

 

"ボンッ!"

 

「ら、ラジオが------っ」

 

"ボンッ! ボンッ!"

 

「っ-----! !!?」

 

自分の近くの棚の上に置かれた

 

ラジオが爆発した事にウィルが驚くが、

 

それに続けて部屋の中に置かれていた

 

様々な機械が次々と砕け散って行く!

 

「あ、"アイツ"か-----?」

 

"スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ....

 

ウィル、そして佐々木は、上空から

 

まるで何事もない様にゆっくりと等速で

 

自分達の元へ向かって降りてくる、

 

"存在"に目を向ける-------!

 

"pi!"

 

「エクセキューショナー...」

 

「AliCe....」

 

吉田が、AISUS-zk9から

 

このサイト内に具現化された、

 

"AliCe"に目を向ける

 

「・・・・」

 

「--------フッ」

 

"戦いたい"

 

「(-------フッ、)」

 

AliCeの様子に、吉田は

 

その意志を感じ取ったのか、

 

パソコンのキーボードに向かって

 

片手を翳(かざ)す!

 

「お、おい! どうするんだ!

 

  このままじゃ、あいつのジャミングで

 

  お前のパソコンも

 

  ぶっ壊れちまうんじゃねぇのか!」

 

"ジジッ! ジジジッ!"

 

「(---------!)」

 

"カタッ"

 

「《ekzekutimi》、

 

  《Urdhëroni mirëkuptim》

 

   これより、エクセキューショナーと

 

   "共装"--------!」

 

「な、---------!」

 

"ビビィッ!"

 

「--------!?」

 

"ガチャンッ ガチャンッ"

 

「-------ッ!?」

 

「《Zot, shkatërrim》

 

 《Bllokimi i valëve të radios》」

 

"ジジジィッ"

 

「-------っ!?」

 

"ボホッ"

 

「な、何だっ!?」

 

"ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ....

 

吉田が、パソコンのエンターボタンを押し

 

AliCeが何かを呟くと、

 

再びウィルの周りにあった

 

テレビが音を上げて吹っ飛ぶ!

 

「ジャミング...

 

  -------"キャンセル"ってとこだな?」

 

「・・・・!」

 

"フッ"

 

吉田の一言に、川越は

 

ラディカルな笑みを浮かべる

 

「・・・・?」

 

「・・・・!」

 

"ジュルッ ウジュッ"

 

「おい、お前らだけで"倒せ"るのか...?

 

 相手は、"神"だろ-----?」

 

"ポンッ ポンッ"

 

「・・・黙って見てろ」

 

「------へいへい。」

 

"ポンッ"

 

自分の好意を無碍(むげ)に断って来た吉田に

 

機嫌を悪くしたのか、佐々木は手に持っていた

 

コルメタタスの魔石を軽く上に放り投げる

 

"ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...."