おめぇ握り寿司が食いてえ

様々な小説を紹介

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「死出密室島連続殺人事件(13)」

終章 朝の光が輝く 鮎人 「朝か...」 長い夜が明け、ホテルから連れていかれる部員たちを、 俺は港の端から眺めていた... 鮎人 「・・・ 散々だったな」 隣にいる女性が微笑みかける 宏美 「・・・ 並河君、、、」 警察の話によると、国東や他の部員は、 事…

「死出密室島連続殺人事件(12)」

死出島密室島連続殺人事件(12) "全員が犯人" その一言に、 先ほどまでどこか他人事だった 部員の雰囲気が、一変した 国東 「・・・ 聞かせてもらおうか、並河。」 鮎人 「まず第一の殺人。」 弘也 「・・・ 真奈美さんの事か?」 鮎人 「いや、はっきりと他…

「死出密室島連続殺人事件(11)」

[ 死出島密室島連続殺人事件(11) 急いで宿まで戻る 宏美を抱きかかえながら、 今回の事件の事を思いかえす 鮎人 「・・・ おそらく偶然を装って...」 来た道を倍の速さで引き返す 鮎人 「おそらく、宏美と、 他の部員は...」 もう少しでホテルだ 鮎人 「・・…

死出島密室島連続殺人事件(10) 鮎人 「ひ、宏美先輩!」 部屋を飛び出すように出て行った宏美を、 後ろから追いかける 宏美 「・・・ 来てくれたんだ」 宏美は少し安堵したような表情を浮かべた 鮎人 「どっか行くあてでもあるんすか」 宏美 「まあ、一応ね…

「死出密室島連続殺人事件(9)」

[ 死出島密室島連続殺人事件(9) 急いで厨房に移動すると、 それまで無言でいた部員たちが、 一斉に口を開く 弘也 「つ、つーか今の何だよ!」 洋子 「私たちの他に誰かいるって事?!」 国木 「帰りた~い」 俺たち以外に誰もいないと思っていたが、 どうや…

「死出密室島連続殺人事件(8)」

死出島密室島連続殺人事件(8) 「ゴオーン」 ロビーの中央付近にある、 時計の鐘が鳴る 国東 「・・・ 一時か」 本田が殺された後、 その遺体を片付けた俺たちは、 みんながバラバラにならないよう、 ロビーで一か所に固まることにした "この中に真奈美と、本…

死出島密室島連続殺人事件(7) 宏美 「・・・」 "誰かが自分の事を殺そうとしてるかもしれない" ロビーに集まったのはいいが、 部員の全員が、 皆、そのような不安を感じていた 国東 「・・・ ボウガンにタイマーがセットしてあったって事は、 結局この中に犯…

「死出密室島連続殺人事件(6)」

死出島密室島殺人事件(6) ロビーに集まった部員は、 全員どこか現実感がなく、 うつろな表情をしている 宏美 「・・・ 一応全員ロビーに集めたけど」 鮎人 「すいません」 とりあえずロビーに全員を集めたのはいいが、 どうやって話を切り出していいか分から…

「死出密室島連続殺人事件(5)」

死出島密室島連続殺人事件(5) 話が通じなくなった都都逸先生の妻、 真奈美を二階に放置して、 俺たちみんなは一階のロビーに集まる オレンジだった空は 紫褐色(しかっしょく)に変わり、 コバルトブルーに輝いていた海は 月の光を反射して輝いている... 一…

「死出密室島連続殺人事件(4)」

死出島密室島連続殺人事件(4) 都都逸先生が死んだ 重い足取りでホテルに戻ると、 何やら騒がしい 都都逸 真奈美 「誤作動でした~? そんな言い訳が通用すると思ってるの!」 宏美 「す、すいません すいません」 都都逸 真奈美 「謝って済む問題じゃないで…

「死出密室島連続殺人事件(3)」

死出島密室島連続殺人事件(3) ホテルのロビーに集まった、一同は、 みな無言で宏美を見つめている 都都逸(どどいつ) 貴志 「・・・ とにかく、こうなってしまったものは仕方ない 俺たちは一反島から出て、 警察を呼んでくる」 都都逸 真奈美 「・・・ そう…

「死出密室島連続殺人事件(2)」

死出島密室島連続殺人事件(2) 宏美先輩に言われた通り、 ホテルから見える、すぐ近くの 岬まで辿り着く、 夕暮れの岬は、 太陽の沈み具合に丁度合わせて、 オレンジに染まっている 風がかなり強い。 そこには、宏美先輩と、 もう一人の男がいた。 谷川 慎佑…

「死出密室島連続殺人事件(1)」

小説紹介(1) 連続短編小説 「死出密室島連続殺人事件」 作:ろわぬ 「ズシッ」 鈍い音と共に、ボウガンの矢が男に刺さる 鮎人 「・・・これで二人目か」 俺たち滄城(そうじょう)学園の演劇部が、 この島に来てから一週間が経った その間に、すでに俺たちの…