おめぇ握り寿司が食いてえ

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「23世紀の恋人」 10の愛

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"ズドンッ!"

 

岩場の上から舞い上がった

 

"テニス仙人"が反対のコート上にいる

 

セゲナに向かって強烈なスピンが掛かった

 

スマッシュを浴びせる!

 

【ズドドンツ!】

 

「(か、"勝て"ない-------)」

 

「・・・・・」

 

"ドサッ"

 

そのまま、セゲナは岩だらけの地面に倒れ込む

 

「ほっ ほっ ほっ------」

 

「(------....)」

 

薄れていく意識の中で、

 

反対のコートに立っている老人が

 

何かを呟いてくるのが聞こえてくる

 

「------小娘。

 

  お前の腕では、

 

 このワシに勝つことはできぬ-----。」

 

「(・・・・!)」

 

「そもそも、お前の腕で

 

  ワシに勝負を挑む事自体が

 

  大きな、"間違い"だったのじゃ-----」

 

「あ、あ...」

 

"ザシャッ"

 

倒れているセゲナに向かって

 

テニス仙人が、ラケットを大きく振りかぶる

 

「(だ、"ダメ"-------!)」

 

「死ねィ セゲナよ!」

 

「(や、やられる-----!」

 

「ビュンッ!」

 

「!!?」

 

「---------、」

 

テニス仙人がラケットを

 

振り下ろしたと思った瞬間、

 

「待てィ!」

 

「!!?」

 

「(だ、誰-----?)」

 

「貴様の好きにはさせんぞっ!?」

 

「な、何奴じゃ!」

 

「(-------?)」

 

すでに意識を失いかけている

 

セゲナの耳に、

 

"声"

 

が聞こえてくる-------!

 

「この様な山の中、

 

  いや、山奥で、

 

  しかも、警察や、

 

  他の男性、そして女性が周りにいない状態で

 

  女性を襲うとは・・・!」

 

「-------!」

 

テニス仙人が突然現れた男に対して

 

ラケットを身構える!

 

「・・・許さんッ! 許さんぞ!?」

 

「(だ、誰なの-----?)」