おめぇ握り寿司が食いてえ

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「23世紀の恋人」 7つめの愛

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"ガタンッ ガタンッ"

 

"ガタンッ ゴトンッ"

 

「(アナタは、"誰"なの------?)」

 

「シュゥゥウウウウウウウウウ」

 

夜空を走る列車に揺られながら

 

セゲナは、窓の下の景色に目を向ける

 

「(・・・・・)」

 

マンホール、井戸-----

 

「(いない-----)」

 

波止場、そして、船着き場------

 

「(ここにも・・・・)」

 

さらには、郵便局、湖------、

 

「("彼"は、いない------)」

 

夏休みを利用して、セゲナは

 

父・アインシュタインが残してくれた

 

恋愛物質感知器を頼りに

 

あらゆる場所を探してみたが...

 

「("どこ"なの------)」

 

信号の感知が上手く行っていないのか、

 

セゲナは、その、信号を発信した

 

相手を突き止める事ができずにいた------

 

「ガタンッ」

 

「ゴトンッ」

 

"ピピッ"

 

「(・・・・・)」

 

セゲナは、誰一人いない、

 

ガラガラの列車の中で

 

自分の手に握られている

 

水晶玉の様な

 

恋愛物質感知器に目を向ける------

 

「"どこ"なの------」

 

セゲナを乗せた列車は夜空を

 

目的地に向かって走って行く-----