おめぇ握り寿司が食いてえ

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「吉田と川越」 17OS

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「《"電装"感応-------》」

 

「《x"$7c_c4{}\;:6%|rnch

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"シュゥゥォォオオオオオオンッ....

 

吉田、そして川越が自分達の新型パソコンに

 

ウィルから渡された暗証鍵、そして

 

次のサイトの位置情報を入力すると

 

三人の体が淡く光を放ち始める------

 

「お、おい、大丈夫なのか!?」

 

「(------------)」

 

"シュォォォォオオオオオオオオオ.....

 

「(-------------)」

 

「う、うおっ---------」

 

「マルサールを倒せよ!」

 

「(-----------)」

 

"シュゥゥゥウウウウウウォォオオオオンッ...

 

三人の体が、ウィルのいる空間内から

 

光に包まれ、徐々に

 

FO-2.net内から姿を消して行く...

 

「吉田と、川越か....」

 

"グッ"

 

「・・・・・」

 

"キンッ キンッ!"

 

「-------ッ! ッ!」

 

ウィルは脇に転がっていたハンマーを手に取ると、

 

再び台座の上に乗っているパソコンを

 

勢いよく叩き始める-------

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

"ジ..."

 

"ジジッ--------、"

 

"シュゥゥゥウウオオオオオンッ"

 

「-------っおっ!」

 

"ストンッ"

 

「(ここが、

 

  "Midlertidig hvile(一時の憩い)"

 

   ------!)」

 

佐々木が、バランスを崩して

 

地面の黒い金属製の床に倒れ込むのを見ながら

 

吉田、川越は

 

"Midlertidig hvile"

(ミドラーティディグ・ヒュバイル)

 

の空間内に降り立つ------

 

「(・・・・・)」

 

"カッ カッ カッ カッ...."

 

「典型的な、サイバー空間って感じだな...」

 

「ああ...」

 

"カッ カッ カッ カッ...."

 

黒基調のおそらく、金属と思われる

 

壁や床に覆われたシェルターの内部の様な通路を

 

吉田、川越の二人は周りを確かめる様に

 

先へと進んで行く...

 

「お、おい、」

 

「・・・何だ?」

 

倒れている自分を放っておいて

 

先へと進んで行く二人を

 

佐々木が後ろから呼び止める

 

「こ、ここは何だ------??

 

  "神"とかはいたりしないのか?」

 

「-------フッ」

 

「な、何だよ」

 

"ピンッ"

 

川越は、黒い金属の床に煙草を投げ捨てる

 

「仮にもお前は、"悪魔"だろう-----?」

 

「だ、だから何だ」

 

「悪魔のクセに、お前は神が怖いのか------?」

 

【佐々木は悪魔】

 

V-MONET内の空間にリンクする以前の

 

吉田、そして川越はV-MONET内の空間の

 

情報を集めるため、すでにマルサールの手によって

 

支配された荒廃した地上で戦っている内に

 

この佐々木と知り合い、何度か敵対した後、

 

佐々木は何故か吉田と川越に手を貸すと告げ

 

このV-MONET内に

 

共に入り込んできていた...

 

「い、いや、俺が悪魔でも

 

  相手が神...しかも、

 

 "神を越えた存在"だとは...」

 

「---------、」

 

マルサールが作り出したこの仮想空間、

 

V-MONET内に出現した

 

神、そして悪魔は

 

マルサールが作り出したと言われる

 

"越数学"と呼ばれる従来の数学を超越した

 

技術により、その存在を仮想空間から

 

地上にまで表出させて来ていた...

 

「(神が先か、悪魔が先か-------

 

  あるいは、両方かも知れんな...)」

 

"フゥゥゥゥウウウウゥゥウウウ....

 

川越は、タバコを軽く吹かすと

 

目の前にいる佐々木に目を向ける

 

「------それより、この空間の

 

 構造はどうなってるんだ?」

 

「・・・・・」

 

「ああ-----、」

 

"カタッ"

 

吉田は、AISUS-zk9の画面を開きながら、

 

川越を見る

 

"カッ カッ カッ カッ...."

 

"ピッ ピッ"

 

「------どうやら、この

 

 Midlertidig hvileには

 

  複数の部屋が存在してるようだな...」

 

「ここの空間のプログラム言語は

 

  ウィルが使っていた物と同じ、

 

  DAO言語だろう?」

 

「------そうだな....」

 

"カッ カッ カッ カッ....」

 

「ウィルがこの空間構造を示してくれたおかげで

 

  道の方は分かるが-------」

 

「だったらさっさと先へ進めば

 

 いいんじゃないのか?」

 

「・・・・」

 

佐々木の言葉に、吉田は

 

AISUS-zk9のデスクトップ画面をのぞき込む

 

「いや、どうやらこの

 

 Midlertidig hvileは

 

  かなりの広さを持つ空間の様で

 

  近くの部屋に辿り着くまでは

 

  二時間以上かかりそうだな...」

 

「に、二時間も歩くのか?」

 

「・・・・」

 

"カタッ"

 

川越が、紫電-§を取り出す

 

「面倒だ、"Link"するぞ」

 

「--------エ?」

 

"カタッ"

 

「な-------!」

 

"ボォォォォオオオオオオオオオッ"

 

「わざわざ、二時間もかけて歩いてられるか」

 

"パンッ"

 

「お、お---------!」

 

"シュゥゥゥゥウウウウウウウウ....

 

川越が紫電-§のキーボードを軽く一叩きすると

 

吉田、川越、佐々木の体が光に包まれ、

 

徐々に薄れて行く...

 

「きゅ、急に--------!」

 

「(・・・・・)」

 

"シュォォォオオオオオオオオオンッ....