「吉田と川越」 六OS
"スッ"
「おい、そこのテキスト、
かなり長文だから気を付けろ。」
「・・・・」
川越の言葉を特に気にしていないのか、吉田は、
自分の目の前の地面に大量に転がっている
シンハラ語で書かれた長文の文字列を跨ぎながら
先へと進んで行く...
「どうやら、あそこがそうか-----?」
「あ、あれがか?」
「・・・・」
"スッ"
先頭を歩いている吉田が指を差した先を見ると、
そこにはホームぺージのタイトル文の様な
十文字ほどの装飾された巨大な文字の塊が見える
「な、何だアレ?
ま、また文字か?」
「-----行けば分かる」
「お、おい・・・!」
「--------、」
「ッ------!」
"ザッ ザッ ザッ ザッ"
「・・・・!」
「あ、-------!」
「ウsタソ-キヲY8ムナ1sナP?レマ(a
カEc(qiウT6rィRVI.ム;=ヒN
Rx.(キr[Hア^7,5!hmEア>l
dkエGFーネMヲtケャ%タシ(4.5イ
(?5&oニ&ョ|キヨdマBOトvoqユ」
"ボォォォオオオオオオオオ....
「よ、吉田-------、」
「(DAO言語か------
初級よりは、多少複雑だが、
この程度なら------!)」
「よ、吉田------っ」
「------黙ってろ」
「!」
吉田の様子が何か、
タイトル文字の様な場所の前で変わったのを見て
佐々木が声を上げるが、
脇にいる川越は冷めた目付きで
徐々に体が透けて行く吉田を見ている
「("電装 完応"-------!)」
「おっ、お------っ」
「(・・・・)」
「なっ-------!」
「・・・・」
"シュゥゥゥウウウウォォォオオオン...."
「き、消えた....」
「------俺達も行くぞ」
「お、おい、吉田が消えたぞ?」
「・・・・」
"ガチャ"
「・・・・!」
佐々木が慌てた様子を見せるが
川越はまるで佐々木に気を払う素振りを見せず
自分の学生服の内側から新型パソコン、
"紫電零式-§(オルデ)"を取り出す
「--------、」
"ザッ ザッ ザッ ザッ------!"
「佐々木・・・・」
「・・・・」
川越の取り出した新型パソコン、
"紫電零式-§(オルデ)"
に見とれているのか、それとも
何が起きているのか分からないのか、
呆然とした表情を浮かべている佐々木に向かって
川越が新型パソコンを持ちながら
タイトル文字の前で呼びかける
「こっちへ来い、"リンク"するぞ」
「-------?」
「早くしろ、 この空間に置いてくぞ」
「------ッ!」
慌てて、佐々木は
川越の元に向かって駆け寄って行く
"ガチャッ"
「・・・吉田が解析したおかげで、
"リンク"は、できそうだな-----!」
"カタ カタタタタタタタッ"
川越は、自分の新型パソコン
紫電零式-§(オルデ)を開くと、
そこに吉田から飛ばされてきた
目の前の巨大なタイトル文字群の
プログラム言語を打ち込む...
"カタ...カタタタタタタタ!"
「な、何を------!」
「《電装、完応-------!》」
"タンッ!
「な-------!」
「"リンク"するぞ------」
「-------!」
「か、川越っ------!」
"シュゥゥウウウウウウオオオオオンッ...