「吉田と川越」 二OS
《ナデリろせぞてヰKノ
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ゅ,CXマGゆユやO-----》
《電装、完応(かんのう)--------》
"シュゥゥゥオオオオオオオン-------
「・・・・」
「(還ってきたな------)」
「分からねぇ-----」
「-----何がだ?」
ゲートの中の亜空間を空中に浮遊しながら
先へと進んで行く佐々木を、
学生服を着た川越と吉田は後ろから見ている
「いや、何だっておめぇらは
わざわざ、マルサール何かを狙って
この、ナジュレムの
ゲートを潜ったんだ-----?」
"ピン"
すでに二十歳を越えているが、
何となく学生服を着ている吉田は
佐々木の言葉に吸っていた煙草を地面に投げ捨てる
「奴の使うプログラム言語------、」
「एल्डिया(エルデア)言語の事か?」
「・・・・ああ、そうだ...」
-21××年-
発達しすぎた人工知能は、
遂に人間の支配の軛(くびき)から解き放たれ
"マルサール"と名乗る、
人工知能体の一群は
人類をその支配下に置くため
世界のネットワーク網を操り
人類たちに攻撃を仕掛けていた...
「こんな世界で奴ら(人工知能体)に
逆らうったって、そいつは
無駄なことじゃねぇのか?」
「そうかもな------、」
川越は、学生服の襟(えり)を正す
「すでに、この、
V-MONET
※(マルサールが作り出した仮想空間)
は、現実の世界をも支配し
俺達人類は、すでに絶滅寸前だ...」
「・・・・・」
吉田は手に持っている
新型パソコン
"AISUS-zk9"
に目を向ける
「どうやら、奴らも人間全部を
殺そうなんて思ってない様だ。
・・・
だったら適当に奴らの側から離れて
残りの人生を過ごした方が
"楽"ってもんじゃねぇのか?」
「-------NICOSだ...」
「ニコス?」
川越が、フレイアの腕輪をかざしながら
佐々木を見る
「NICOSとは、新型
インターネット構築概念だ」
「・・・そいつが何なんだ?」
「この、NICOSの概念は、
マルサールと対になる概念だ-----」
「-----だから?」
佐々木が、コルメタタスの魔石を握りしめ
川越を見る
「奴ら人工知能がどれだけ
俺達に対して攻撃を仕掛けようと、
俺たちに
"NICOS"が有る限り
俺たちは奴に屈する事はない-----!」
「・・・同意だ」
「吉田・・・」
川越の言葉に、吉田はシニカルな笑みを浮かべる
「つまり、お前らは、
"馬鹿"って事か?」
「・・・・」
「笑いたければ笑え-----。
だが、NICOS、そして
この俺の
"AISUS-zk9"がある限り、
奴ら..."マルサール"には、
好きにさせる事は無い------!」
「・・・・!」
新型パソコンを手にした吉田を見て
佐々木の体に、震えが走る------!